こんにちは、高配当株投資家のらふです!
今回のテーマは、
「株価暴落で高配当株を売るか売らないか!」
2020年のコロナショックや2024年の植田ショックなど
株価の暴落は定期的にやってきます。
概ね10年に1度は暴落がくると思ったほうがいいでしょう。
そして株価暴落が起きるたびに
株価が大幅に下がって怖いから全部売った
新NISAで買った銘柄全部マイナス、もう辞めたい
など不安になってパニック売りする人は一定数必ずいます。
特に投資初心者ほどその傾向は強いです。
昔のらふがまさにそうでした。
投資をしていると誰もが大なり小なり不安はあります。
そこで今回の記事は
を解説し、少しでも暴落相場で不安を和らげ将来の利益に繋がる手伝いになれば幸いです。
既に株を売ってしまった人でも大丈夫。
今後の投資人生に活かせる内容に仕上がってますので是非ご覧ください。
結論【基本売らなくていい、売るときは超例外ケース】
まず結論ですが、高配当株は99%売る必要がありません。
(これを言うと色々と反論が来そうですが、理由は次の項目で解説します。)
残った1%の超例外ケースとして、売りが必要になってくるのは下記のケースです。
不祥事(顧客をだます等信頼失墜行為)
無配転落(配当金が0円になること)
業績悪化(3年は立ち直れないくらいの規模)
配当の基準改悪(配当性向50%→25%など)
上記ケースはどれも企業の個別的理由です。
よって、コロナショックなど経済全体が沈んでいるときでも高配当株は売りません。
すなわち、直近で起きた植田ショックによる株価暴落は売る必要はなく、むしろ買い時というのがらふの結論です。
株価が暴落しているのに買い時なの?
暴落こそ買い時です。
まずは高配当株投資の前提を一緒に確認しましょう!
大前提【高配当株投資の目的はなにか】
前提として確認したいのが「何のため高配当株投資をやっているのか」という点。
これが定まっていなければ、株価の暴落に踊らされて相場の餌食になってしまいます。
配当金を貰うためじゃないかな?
らふは
高配当株投資=長期で安定して配当金を得られる投資法
と思っています。
つまり、長期で安定して配当金が得られれば株価の暴落など全く関係ありません。
むしろ株価の下落は利回りの上昇を意味するため、喜んで買い増しします。
高配当株にとって株価下落はご褒美です。
また、長期で配当金を貰うという前提のため、高配当株は半永久保有です。
とはいえ、実際に株価暴落が来ると、焦ってしまい売ることもありますよね。
そこで、暴落のケース別に対処方法を提案致します。
暴落した際、少しでも冷静に対応できるようお力になれれば幸いです。
あくまでらふならこうするといった事案紹介であり、個別具体的な投資の推奨・否定をするものではありません。また、最終的な投資決定はご自身の判断・責任でお願いします。
暴落時の対応方法【ケース別】
暴落は大きくわけると下記の2種類です。
(暴落=直近の最高値から20%以上株価下落と定義)
①悪決算・減配など企業の個別理由により暴落
②コロナショックなどの経済打撃等により暴落
両方とも暴落ですが本質は全く異なります。
2つの特徴を捉えてうまく高配当株投資と向き合っていましょう。
なお、今回は高配当株投資に限った対応方法の紹介です。
グロース投資、バリュー投資など他の投資方法には関係がないことをご承知おきください。
悪決算・減配など企業の個別理由により暴落した場合
企業の個別的な理由で株価が暴落した場合は冷静に企業分析をする必要があります。
いくつか事例を見ていきましょう。
例)今期の売上が100億予想だったのが、80億に修正した場合(売上の大幅減)
・売上減の要因は何か
・来期以降売上は戻るか
・配当金に影響はありそうか
→売上減の要因を探るべし。
売上や利益が大幅に減少となっただけで売ることはありません。
大切なのは、なぜ売上減に至ったのか、また来期以降売上は戻るのかです。
合わせて配当金にどのような影響があるのかも見ていきます。
今回のケースでは、当面売上は戻らない&減配であれば売却します。
(らふは2年以内に売上が戻るかどうかを一つの判断基準としています)
次に配当金が減配した場合も同様に企業分析します。
例)今期配当予定30円が25円に減配した場合
・減配した要因は何か
・配当金は来期以降戻るか(売上等も確認する)
→減配の要因を探るべし。
減配だけでは売りません。
10年に1度くらいは調子が悪い時があってもおかしくないですからね。
優秀な企業でもたまにこけます。
しかし、石ころに躓いてこけたなら問題ないですが
骨折して重傷を負ってしまった場合は別です。
これらは明らかに足かせになっているため即売ります。
売却時点で損が確定していても売ります、これ以上損失を拡大させないためです。
(心理的に売るのは中々難しいですが・・・)
高配当株に限らず、株を買った時点ではキラキラ輝いていた株も
時が経つにつれ老いぼれていくことはよくあります。
そのときは、思い切って売却し、可能性のある銘柄に乗り換えましょう。
経済打撃等により暴落した場合
まず経済打撃と言っていますが当ブログでは以下のように定義します。
経済打撃=紛争・貿易摩擦・不景気等により株価が下落すること。
直近の植田ショックによる株価暴落はこちらに該当します。
(植田ショックは、日銀による利上げ&米国の景気先行き不安などが原因で起きました。)
1日で株価が4,000円以上値下がり、値下げ幅は歴代1位、値下げ率は歴代2位と暴落。
せっかく新NISAで買ったのに投げ売りする人も多かったようです。
話を戻しますが、高配当株投資における暴落は大チャンスです。
理由は単純で配当金狙いの投資だからですね。
経済打撃系の暴落は買い場が多いです。
先ほどの前提でも話をしましたが、高配当株投資の目的は配当金です。
つまり、配当金さえもらえれば株価は半値になっていようが関係はありません。
(もちろん株価があがるに越したことはないですが)
ここで株価が下落したときの利回り変化を見ていきましょう。
例)配当利回り4%の株価が下落した場合
10%下落で利回り4.4%
15%下落で利回り4.7%
20%下落で利回り5.0%
30%下落で利回り5.7%
株価が20%下落すれば、利回りは25%上昇します。
暴落のインパクトは大きいですね。
個別企業の業績が悪くなったわけではないのに利回りは上昇。
これほど美味しい話はないですよね。
とはいっても「落ちたナイフは掴むな」という投資の格言があるように
暴落相場に入ることは非常に勇気がいる行為です。
中途半端に下がったところで沢山高配当株を購入しても火傷を負いかねません。
そこで暴落相場での買い時の目安を幾つかご紹介します。
あくまで目安であり、底値を見極めるのは誰にもできないという前提でご覧ください。
下落相場での買い時は? 4つの目安から解説
株価が下落したとき一体いつ買えばいいんだと思いますよね。
下落にビビッて買おうと思った時には元に戻ってました(泣)
株価の底値をぴたりと当てるのは誰にもできませんが
割安に感じる目安はいくつか存在します。
その中でもらふが普段から目安にしている項目をピックアップしました。
それらを活用して上手く株を買えるといいですね。
なお、高配当株投資は一日にしてならずです。
日頃から株価の動き方や温度感などチェックをしていきましょう。
結論ですが、以下の4項目を満たしていればいるほど割安感が強い(買い時)と言えます。
①過去数年の平均PERを下回っている
②過去数年の平均利回りを上回っている
③直近1年の底値より株価が下がっている
④直近1年の最高値より20%以上下落している
特に暴落時は④を意識しましょう。
簡単に解説していきます。
過去数年の平均PERを下回っている
PERは割安感を見るのに使われる重要な指標です。
PERは低いほど割安と一般的には言われているため
過去平均よりも低いPERで買えれば割安感のある値段で買えると言えるでしょう。
実際に例を見ていきます。
あいHDはここ数年、PERが10-10程度の推移ですが、直近は6.6倍とかなり低いです。
PERだけ見るとかなり割安感があると言えますね。
とはいえPERが絶対の指標ではありません。
そのため他の指標と合わせて有効活用していきましょう。
過去数年の平均利回りを上回っている
高配当株投資で最も重要ともいえるのが利回りですよね。
いくら優良企業であっても配当利回りが低ければ高配当とは言えません。
そこで活用するのが過去の配当利回り推移です。
ここ数年の平均利回り以上で買えれば、少なくとも割高で掴む可能性はぐっと減ります。
実際に例を見ていきましょう。
あいHDの配当利回りはここ数年2-4%程度ですが、直近は4.12%とやや高い水準です。
先ほどのPERとも合わせると割安と言えそうですね。
一般的に高配当株の利回りは急激な変化が少なく、指標として有効です。
暴落時に買うときは、少なくともこの条件を満たしている銘柄を買いましょう。
直近1年の底値より株価が下がっている
優良な高配当株は長期で見れば株価は上がっていますが、短期的には上下をしています。
そのため短期的に下がった部分がねらい目と言えますね。
実際に例を見ていきましょう。
緑の〇は短期的な下げ、一番右の〇は直近1年で一番下落した部分です。
緑〇で少しずつ買い増しをしつつ、青〇でまとめて買うというイメージです。
ただし、大幅に増配したり、売上が大幅に伸びたりすると過去の株価を割らない時もあります。
その時は、こちらの指標は使わず、先ほど紹介したPERや利回りのみを使いましょう。
直近の最高値より20%以上下落している
Appleなどの世界をけん引する企業はPERが50倍を超えることもあり
指標上は超割高(それだけ期待がかかっている)です。
しかし、高配当株はPERが20倍を超えるのは稀、割高だなぁと感じることはそもそも少ないです。
そのため、Appleなどとは異なり、直近の最高値からある程度株価が下落するだけでも割安感が出ます。
実際の例を見ていきましょう。
7月31日に2,533円と高値を付けていますが、わずか1週間後に18%も下落。
暴落である20%には届いていませんが十分割安感を感じる株価です。
下落率別の買い目安としては
10%下落=基本買い増しはしない
15%下落=買い増しを検討
20%下落=いくらか買い増しする
25%以上下落=本気で買いにいく
といった感じです。
今回紹介した4条件がそろうのは稀です。
複数条件が揃った場合は積極的に買い増しを検討していきましょう。
また、○○ショックのような株価暴落が発生してから何を買おうか考えていると
不安や焦りから失敗することが多いです。
下落時の買い増しは、株価〇〇%下落毎に○○株買うなどと方針を決めて置き、メモ帳にでも書いておきましょう。
そうすれば割安感のある銘柄を確実に狙いに行けますよ。
投資は事前準備が9割!
予め投資方針は決めておこう。
まとめ
暴落がきたときは誰でも焦るものです、それが普通です。
焦りは不安を生み、狼狽売り、高値掴み、買いたいけど買えないなど後悔を生みかねません。
投資で後悔しないためにも、明確な投資方針を作り、共に厳しい相場でも戦い抜きましょう。
また、明確な投資方針を作ったにも関わらず
といった方はリスクの取りすぎです。
自分の取れるリスク許容度に応じて投資をしていきましょう。
(投資する資産を減らす、インデックス投資に切り替えるなど・・・)
投資は長期間続けてこそ力を発揮します。
枕を高くして眠れるよう投資と長く付き合っていきたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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